year/2017
country/UK
label/
Far Out Recordings (FARO197LP)
ブラジル・レコード・コレクターの最難関にして最高峰の逸品! 「クアルチン」レーベル・リイシュー・シリーズの最新作は、ジスモンチとの共演でも知られる名S.S.W.、ピリーことピリー・ヘイスが残した大傑作が初のストレート・リイシュー!!
リオ生まれの作編曲家/シンガー、ピリー・ヘイス。エグベルト・ジスモンチとの共演を収めた『PIRY REYS(1980)』、そのジスモンチのレーベル「CARMO」からリリースされた『CAMINHO DO INTERIOR(1984)』、『RIO ZERO-GRAU(1986)』などの諸作を残し、多くの楽曲がカバーされるなど、寡作ながらにミュージシャン、そして熱心なブラジル音楽ファンには知られる人物である。本作『VOCES QUEREM MATE』は、そんな彼の1STアルバム。まだまだ売れっ子とはいいがたい時期にレコーディングされたものだが、レコーディング・メンバーを見れば、当時から彼がいかに評価されていたかが伝わってくる。パウロ・ジョビン、ダニーロ・カイミ、チタ、ウィルソン・ダス・ネヴィスら名手と繰り広げる、仄暗いサイケ・フォークから、ジャズ・ボサ、ミナス的な浮遊感溢れるトラックまで、多彩でありながら中毒性のある楽曲達はその才能を存分に発揮したもの。ブラジル音楽史上に残る傑作と言い切ってもいい、素晴らしい作品である。
とはいえ、他のクアルチン盤と同じくオリジナル盤は実に稀少で、これまでほとんどの人が聴くことのできなかった逸品である。市場に出回ることがほとんどなく、仮に出品されても700USDはくだらないという高嶺の花。またストレート・リイシューもこれまでなく、一部の楽曲がコンピに収録されたのみという状況だった。今回のリイシューによって、ヴェロカイやアレトン・サルヴァニーニ、ジョゼ・マウロと並ぶブラジル音楽の至宝が、遂に日の目を見る...!!!!!!
A1. Reza Brava
A2. As Incriveis Peripecias De Danilo
A3. O Som Do Roberto
A4. Sombra Morta
A5. Voces Querem Mate?
B1. Cupido Esculpido
B2. Chao Vermelho
B3. Lagrimas
B4. Espiral
B5. Porta Do Sol