year/2011
country/Japan
label/Grunt Style
Wax Poetics Japanの第15号。
Beastie Boys、Raphael Saadiqの他、Skull Snaps、Charles Stepney、Bill Adler、Horsemouth、J Rocc、Bootsy Collins、Booker T. Jones、INO hidefumi、Shunzo Ohno、NOVOL、Lee "Scratch" Perry、Nicola Conte、Fusanosuke Kondo、Roots Culture、Les Nubians、12inch Laboratory、ヴァイナル駅伝、Funk Archaeologyなど多数の濃厚な記事を掲載。
-以下卸元より-
Beastie Boys
グループというのはたいてい1枚目のアルバムを出した後に、大きな上昇曲線を描くように、学習の成果を最大限に発揮するものである。だが、彼ら3人がそうするまでには、やや時間がかかった。だからといって、ビースティーズが3作目を発表するまで、彼らが自分たち自身を見出せなかったと言うつもりはない……ビースティー・ボーイズの3人が1992年に発表した、ヒップホップ史上もっともユニークな名盤『Check Your Head』、その誕生秘話。
Raphael Saadiq
北カリフォルニアのオークランドで生まれ育ったラファエル・サディークほど、音楽業界の全ての面を経験したミュージシャンは少ない。幼少期から教会のゴスペル・グループでベースを演奏していた彼は、のちにプリンスのバック・バンドのベーシストとなり、世界中をツアーするようになった。彼が在籍したソウル・トリオ、トニ・トニ・トニはヒットを連発し、グループが解散した後も、そうそうたるアーティストに楽曲提供するようになった。
Skull Snaps
スカル・スナップスとして知られる、謎のグループ。サンプリングされた彼らの音楽がヒップホップ・ビートの主成分となったことに、議論の余地はないだろう。1988年に、ドゥーリーO が隣人の地下室で発見した埃まみれのレコード。その中にあったビートは、あまりにも強力なヒップホップの主成分となり、面白味のないリズムに対する万能薬にもなった……謎多きグループ、スカル・スナップスのメンバーが語り尽くす、知られざるストーリー。
Charles Stepney
ステップニーは他者のために蟻のように働く男である。レーベルとの4年ほどの付き合いの中で、ラムゼイ・ルイスをプロデュースし、マディー・ウォーターズをR&B 界に進出させ、フィル・アップチャーチのイメージ向上を計り、さらにロータリー・コネクションを始動させるなど、様々な業績を残した……テリー・キャリアーの証言によって浮かび上がる、天才プロデューサー=チャールズ・ステップニーの偉大な功績。2号連続特集、その後編。
Bill Adler
1984年、ビル・アドラーは若かりし頃のラッセル・シモンズと知り合い、彼を通じてヒップホップの急激な成長を目の当たりにした。創設されたばかりのDef Jam の広報担当にならないか?とシモンズに誘われたアドラーは、後先考えずにヒップホップの世界へと飛び込んだ。1984年〜90年の間において、彼はランDMC、ビースティーズ、スリック・リック、パブリック・エネミーなどのスターを次々と世に送り出した“Def Jam 全盛期”の中心にいた。
Horsemouth
1978年、リロイ“ホースマウス”ウォレスは、バファルコス監督の映画『Rockers』に出演した。あるジャマイカのセッション・ドラマーが“第三世界のロビンフッド”よろしく、キングストンの音楽シーンで活躍するストーリーである。ドラマー=ホースマウスのレゲエ・ミュージックへの貢献度の高さは、映画のようなフィクションではなく、真実そのものである……1998年にジャマイカのキットソンタウンで行った、ホースマウスの貴重な証言集。