year/2015
country/Japan
label/Grunt Style (ISBN978-4-905298-20-5)
仕様 : H254mm × W178mm
112頁(総カラー)
歴史上、最も成り上がった女性アーティスト
マイルス・デイヴィスの元嫁ベティ・デイヴィス大特集!!
Wax Poetics Japan No.39はモデルでありミュージシャンであったベティ・デイヴィスとはどのような女性だったのか。マイルス・デイヴィスを筆頭に、ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンとの恋仲など、数々の大物男性アーティストに愛され続けた、このフィメールシンガーは過去現在を見渡しても最も女性という武器を巧みに使いアメリカンドリームを実現したひとりだ。マイルスの音楽性や洋服のセンスを変えた過去、マイルスの名盤『Bitches Brew』制作時期の濃密な時間など、本人の発言をもとに18ページにわたる特集を掲載。
その他にも、ロイ・エイアーズ率いるユビキティにも参加していたキーボード奏者エドウィン・バードソングや、ジャズ・フュージョン界で活躍したピアニストのジョー・サンプル、70年代のニューヨークのギャング・カルチャーとヒップホップの誕生に迫ったドキュメンタリー『Rubble Kings』の特集など掲載。
Betty Davis
マイルス・デイヴィスとの結婚生活はほんの1年という短い期間だったが、彼女がこのジャズ・ジャイアントに与えた影響は絶大だった。自信に満ちたモデル/ミュージシャンのベティ・デイヴィスは、その若さと美貌とセクシュアリティで、マイルスを完全に支配した……。ベティ・デイヴィスの貴重なロング・インタビューや、多数の関係者の証言によって、この歴史上もっともタフで挑発的なアンチヒロインであり、真に革新的なファンク・ディーヴァの偉大な軌跡を辿る。
Joe Sample
自身が率いるジャズ・クルセイダーズ名義で、さらにマーヴィン・ゲイ、ミニー・リパートン、スティーリー・ダンなどのスタジオ・ミュージシャンとして、非常に多くの作品にその名を刻んできたキーボーディスト、ジョー・サンプル。2パック、ビズ・マーキー、ギャング・スターなど数多くのヒップホップ・アーティストにサンプリングされたことで、世代間のギャップを超越して愛される彼の音楽は、どういう背景から生まれたのか。2014年に惜しまれつつも亡くなったジョー・サンプルが生前、本誌だけに語ったライフ・ストーリー。
Edwin Birdsong
史上最高にコズミックなジャズ・ファンク名盤を生み出したプロデューサー、ソングライター、オルガン奏者のエドウィン・バードソング。学生時代からの友人であるロイ・エアーズとともに、彼はジャズやポップスの方向性を大幅に変えることとなる作品を幾つも発表。彼が生み出した音楽をダフト・パンク、カニエ・ウェスト、ア・トライブ・コールド・クエスト、エリカ・バドゥらが大々的にサンプリングしたことで、その偉業は音楽史に永遠に刻まれることになった。まだまだ過小評価されているバードソングという天才音楽家のキャリアを、自身のインタビューを軸にして深く掘り下げる。
Rubble Kings
60年代後半から70年代前半にかけてニューヨークを支配していたストリート・ギャング・カルチャーは、この世界に冠たる都市の絶望と貧困と混沌の黒歴史だが、それを土壌にして、20世紀、そしておそらくは21世紀最大の文化が発芽した。ヒップホップの歴史は、これまでに世界中で語り尽くされてきたが、しかしこの文化が誕生した背景に、サウスブロンクスのギャング・カルチャーがあることは、ほとんど語られていない。間もなくアメリカで封切られる『Rubble Kings』は、その歴史の真実にメスを入れたドキュメンタリー映画。監督シャン・ニコルソンの本邦初インタビューにより、この映画が持つ重大な意義を明らかにする。
Prefuse 73
2000年代初頭に起こり、世界的なムーヴメントになったインテリジェント・ダンス・ミュージック・シーン。プレフューズ73ことスコット・ヘレンが2003年にリリースした『One Word Extinguisher』は、この画期的なシーンの台頭を象徴するマスターピースだった。多くの名義を用いて、たくさんの作品を世に生み出してきたスコット・ヘレンが、約4年ぶりにプレフューズ73名義の新作をリリース。先駆者としての貫禄が漂う新作もまた、この孤高のビートメイカーの創造力と実験性の結晶である。
Jimmy Cliff
ジャマイカがイギリスから独立した1962年にレコード・デビューして以降、レゲエ映画の金字塔として歴史に名を残す『The Harder They Come』(1972年)に主演するなど、シンガーや俳優として、多方面で精力的に活動を続けてきた真のレジェンド、ジミー・クリフ。ジャマイカとイギリスを基盤に、レゲエという言葉が生まれる前から音楽を紡いできた彼は、70に迫る年齢にして現役で活動を続ける“生きる伝説”だが、この度来日し、エネルギッシュなライブ・パフォーマンスを繰り広げた。ビルボードライブの楽屋裏で彼のインタビューに成功し、貴重な生の証言を録ることができた。
Also includes:
Betty Davis
Edwin Birdsong
Joe Sample
Jimmy Cliff
George Clinton
Rubble Kings
Prefuse 73
Kyoto Jazz Sextet
Toshinobu Kubota
Yusuke Hirado
Black Coffee
Kenichiro Nishihara
BUSHMIND
Mai Okawa