year/2011
country/Japan
label/11154
電気仕掛けの王国へようこそ!
「エレクトロ?ああ、流行りのヤツでしょ?」んん〜ん?惜しい、30点!(その実、ちっとも惜しくはない?)
向こうで言うエレクトロニカだったり、“時代のエレクトロ”なるものは確かに存在しますが、ヒップホップの歴史・・・80年代前半にはエレクトロ・ヒップホップ、と後に呼ばれたムーヴメントが確かにありました。
例えばジャズ界の巨匠=ハービー・ハンコックがグランドミキサーD.STらを招いてヒップホップにトライした「Rock It」、アフリカ・バンバータ&ソウル・ソニック・フォースの「Planet Rock」(クラフト・ワークも使っていた彼らは、当時“黒いテクノ”と呼ばれることもあった。
それらの多くは当時、もはやブラック・ミュージックではない!と言われていたくらい新しかったのである)・・・そうした世界的ヒットに牽引されて、ジョンズン・クルー、プラネット・パトロール、ウィズ・キッド、ニュークリアス、マン・パリッシュ、マントロニクスといった連中がそれを意識したサウンドでスピーカーを揺らしたのであります(フーディニは、モブ・ディープよりも前にトーマス・ドルビーを使っていた・・・別曲だが)。
それらは、ブレイクダンサーたちの体を確かに刺激したのです・・・。
先に挙げたバンバータ他の初期トミー・ボーイの音源は、同レーベルのオフィシャル・ミックスCD『Follow The Foot Steps Of Tommy Boy Mixed by DJ MURO』('99)でも効果的に使用し、同社社長のトム・シルヴァーマンに「MUROは自分たちもうっかり忘れていたり、知らなかった曲を引っ張り出してくる・・・。ウチのマスターを管理して欲しいくらいだ」と言わしめたくらいだったのですが、この『Electric Kingdom』はさらに×11Deepな内容DEATH(MIX)!
それはストリート・サウンズから出ていた12”のフルレンスver収録にこだわった名コンピ『Electro』シリーズと今のエレクトロ・ブームの橋渡し的なコアで、ヴィヴィッドな、クレイツ・ディガー=
MUROならではのセレクション&ミックスで、BPM120台中心のランナーズハイ状態(ブラザース・ジョンソンのジャケ参照)となること間違いなしの、速いのダイスキなブレイカーたちも大喜びな感じで・・・言葉にするのがもどかしいくらい(天下の美ジョガー=長谷川●恵さん、どうSKA!?)。
これぞ、逆エレクトリック・リラクゼーション・・・てなもんですよ。
「今年に入って初めて作ったミックス。2011年Yo!開けゴマ!の気持ちを込めて、西宮えびす神社“開門福男レース”ばりに全開でトバしたので、ぜひご賞味アレ!」MURO
sub category - MIX-CD