Wax Poetics Japan No.08 (Book)

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waxpoetics japan 8




year/2010

country/Japan

label/Grunt Style

Wax Poetics Japanの第8号。J Dilla、Public Enemy's Bomb Squad、Roger Troutmanの他、RAMP、Ralph Mcdaniels、Illa J、Mayer Hawthorne、Japanese Old Boombox、Mountain Moca Killimanjaro、Barney McAll、Erik Rico、Bill Ware、Funkyou! 、Toru Hashimoto、Kenichiro Nishihara、Ovall、The Bamboos、JiLL-Decoy association、SOUND FINDER、12inch Laboratory、Styles from the Outer Dimensions、ヴァイナル駅伝、多数の濃厚な記事を掲載。

表紙はJ Dillaを追悼する「Rest In Peace, James "Dilla" Yancy 1974~2006」、裏表紙はZAPPのロゴがウレタン・プリントされている。



-以下卸元より-

J Dilla

おそらく彼の心の中にはこんな思いがあっただろう。「俺のビートで圧倒してやるぜ」。けれどもそういう感情が表に出ることは一度もなかった。ジェイ・ディーと親しかった人々と話をすると、その口から出てくるのは、彼がいかに謙虚で誠実で、しかも斬新な発想と独創的な思考に富んだ人物だったかということばかりなのだ。残念ながらジェイ・ディー(別名/Jディラ)はこの世を去ってしまったが、70年代終盤に始まったヒップホップの歴史を振り返ったとき、彼は最高のプロデューサーだったのではないだろうか?おそらくそうだ。



Public Enemy & The Bomb Squad

そして遂に、ボム・スクワッドが登場した。ニューヨーク州ロング・アイランド地区出身の男達、ハンク・ショックリー、キース・ショックリー、カール・ライダーakaチャックD、エリック“ヴェトナム”サドラーは、1984年から1991年までの間に、パブリック・エネミーという名の革新的グループのプロダクション・チーム、ザ・ボム・スクワッドを構成していた4人である。仕事を共にした8年の間に、ボム・スクワッドは3枚のアルバムと多数のシングルを世に送り出し、何十かのヒップホップやR&Bのアーティストのリミックスを手がけた。



Roger Troutman

トークボックス。この金管楽器のような声が、1980年代のスラップファンク・バンド、ザップのボーカルとなる。彼らの出身地であるオハイオ州ハミルトンは、デイトンとシンシナティというR&Bの拠点の中間に位置した町である。自宅のガレージから生まれた同バンドで、ロジャー・トラウトマンとその兄弟は、ルーファス&チャカからツェッペリンまで、あらゆる音楽をカバーしていた。シャーリー・マードックがボーカリスト兼ソングライターとしてグループに加入するまで、トークボックスはしばしばチャカ・カーンのボーカル部分を担当した。



RAMP

1989年、ヒップホップ・ネーションは、ア・トライブ・コールド・クエストのデビュー・ヒット「Bonita Applebum」で盛り上がっていた。ヒップホップ界における意義深い瞬間である。ここから、ピース、ラヴ、ナッピネスの全盛期が始まったのだ。この新世代に対し、ネイティヴ・タン一派は、原色使いの洋服、アフリカのメダル、サイドを刈り上げたドレッドヘア、そして最も重要なことに、堂々たるコンシャスネスの時代がスタートした。同曲のオリジナル・サンプルの背後にいたのが、シンシナティに本拠を置くグループ、RAMPだ。



Ralph McDaniels

レッド・アラートはラルフ・マクダニエルズにあだ名をつけた。“アンクル・ラルフ”と。だが、80年代、90年代のNYの若いヒップホップ・ファンにとって彼は、いかした兄貴のような存在だった。マクダニエルズは、初めてブラック・ミュージック専門のテレビ番組「ビデオ・ミュージック・ボックス(VMB)」を生み出したパイオニアなのだ。「VMB」はニューヨーク市営テレビWNYCで平日午後3時半から放送され、その後何年もニューヨークで唯一の“ミュージック・テレビ”だった。



Mayer Hawthorne

それはStones Throwのアメリカ/カナダ・ツアーのシカゴ公演でのこと。ミッドナイト・ブルーのヴェロアのスーツに藍色のクロシェ編みネクタイをさり気なく着こなしたメイヤー・ホーソーンがAbbey Pubの奥に立ち、彼の『A Strange Arrangement』のフルレングスLPを1枚にすべきか、2枚組にすべきかを議論していた。「DJの立場からするとダブル・ヴァイナルにしたいから、やっぱりそうしよう」とデトロイト近郊出身、デビュー・シングル「Just Ain't Gonna Work Out」初回盤をハート形の赤い限定ヴァイナルにプレスした彼は言う。



Illa J

「よく兄貴が作ってたビートをこっそり階段で聴いていたけど、その影響で俺が聴くヒップホップの方向性が決定づけられたんだ」とイラ・Jは、彼の兄であり卓越したプロデューサーでもあったJ・ディラについて語った。



B+ & Eric Coleman

カメラマン、映像作家、DJ、レコード・コレクターでもあるB+とエリック・コールマンは10年前にMochillaを立ち上げ、深い音楽的造詣と映像美に裏打ちされたドキュメンタリーを発表してきた。



Funkyou!

ある日曜日に開催されたセントルイスのレコード・コレクター・コンベンションで、21歳のジェイソン・ケニグは数箱のLP盤と半箱のシングル盤が置かれたテーブルの後ろに立っていた。



The Bamboos

英トゥルー・ソーツからニュー・アルバム『4』をリリースするザ・バンブース。2001年にオーストラリアで結成され、国外のディープ・ファンク・バンドとも共鳴するサウンドを打ち出してきた彼ら。



Japanese Old Boombox

Boombox。まずはこの名称にグッと来る事は間違いないだろう。それはヒップホップを語る上で重要な要素である「機材」の名前の中でもとりわけインパクトがあり語呂が良く、そして何よりカッコいい。



Barney McAll

オーストラリアからニューヨークに移住して活動するバーニー・マッコールについて、およそありきたりなジャズ・ピアニストという形容ではその全貌を語ることは困難だろう。



Mountain Mocha Kilimanjaro

1970年代初期に流行ったブラック映画『スーパーフライ』『シャフト』、あるいはテレビ・シリーズ『スタスキー&ハッチ』のバックで流れてきそうなちょっとジャジーなファンク・サウンド。



Erik Rico

DJ スピナ、ロン・トレント、マーク・マック。こうしたクリエイターたちとコラボレートしているという事実を伝えれば、エリック・リコがどんなミュージシャンなのか大方想像がつくだろう。



Bill Ware

ジャズに興味のある本誌読者なら中村照夫のことはご存知だろう。日本を代表するジャズ・ベーシストで、代表作の『Unicorn』はレアグルーヴ〜スピリチュアル・ジャズの文脈から再評価されている。



Ovall

彼ら3人の作品を聴くと、なんとも晴れやかな気持ちになる。華やかで聴き心地が良く、特定のジャンルに縛られない自由な音楽集。そこに通底するのはスムーズに跳ねるグルーヴだ。



Kenichiro Nishihara

ワックス・ポエティックス・ジャパンがもっとも早い段階でインタビューした日本人の1人、Kenichiro Nishihara。彼が自身の主宰レーベルであるUNPRIVATEから2枚目のオリジナル・アルバムを発表した。



Toru Hashimoto

1990 年代に渋谷のクラブを中心に盛り上がり始めた『Free Soul』のイヴェントから発展し、人気コンピレーションCD『Free Soul』シリーズを生み出した音楽愛好家、編集者の橋本徹氏。



JiLL-Decoy association

クラブ・ジャズが市民権を得るようになって久しい日本の音楽シーンだが、日本のクラブ・ジャズは他の海外諸国とはまた異なる独自の発展を遂げてきた。幅広いファン層を形成している。



SOUND FINDER

サウンドファインダーは「探し物はここにある Have fun diggin'」をビジョンに掲げ、2005年にオープンした日本初の音楽専門のショッピングモールだ。



12inch Laboratory

皆様、明けましておめでとうございます。新年1発目のこのコーナーですが今年も変わらぬスタンスでお届けしたいと思っておりますので、どうぞ本年も宜しくお付き合いの程お願いします。



Styles from the Outer Dimensions

邪悪な企業であるドローン・カンパニーに送り込まれたドローン・ロボッドローン・カンパニーは人々を夢遊病者に変身させ、思考回路を奪うために手先であるドローン・ロボットを惑星に解き放った。



ヴァイナル駅伝

今回は初の和モノMix『KING of DIGGIN'-Diggin' OSTやさぐれファンク番外地編』のリリースに合わせての“やさぐれ”企画。コースも当然、夜の裏街道に。



12inch Laboratory

こんにちは! 岩沢です。今更なんですけど本当に12inch はブートが多過ぎる!! つうか、ここで挙げている全てのブートが出ていると言っても過言じゃないくらい……。レーベルだけ精巧にコピーすれば楽っちゃ楽なんすかね……。



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宇宙戦隊スターシップ・サプライズの乗組員は、ガンバータ惑星がドローン・カンパニーに攻撃されているという情報を入手した。ドローン・カンパニーとは、ファンクと喜びを潰すことを唯一の目的とする邪悪な企業だ。



ヴァイナル駅伝

カビは普通に大キライ! でも、レコードのカビ臭はまだ許せるかな……という天下のヴァイナル・アスリート=MUROが贈るジャケ出し連載。今回はミックスCD『Soul Kitchen11154』のリリースを記念してのグルメ・ジャケ企画。



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