竹内 晴美 (Harumi Takeuchi) : 河童のあやまり証文/For Sons (LP/with Obi)
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品番 PDLP-018 / 2021
発売元 production dessinee (プロダクション・デシネ)
いにしえの伝説と母の愛をジャズに乗せ…。浜松を中心に活動した女流ピアニスト/作曲家、竹内晴美が1983年に夫でありベース奏者、また優れた録音技師でもあった武内俊介などと密かに残した傑作『河童のあやまり証文/For Sons』。和の情緒、スピリッツ、豊かな母性と家族愛を感じさせる国産インディジャズ/プライヴェートプレスの幻の逸品がここに蘇ります。
名ピアニスト/作編曲家、菅野光亮氏に師事し、静岡県浜松市を拠点に活動した女性ピアニスト、竹内晴美。5人の子供の母親であり、ベース奏者、録音技師でもあった武内俊介の妻でもあり、かの名サックス奏者、宮沢昭氏とも親交のあった彼女の集大成的なスタジオ録音作品が本作『河童のあやまり証文/For Sons』です。
そのタイトル通り、本作は地域の伝説に根ざした長編の大作『河童のあやまり証文』サイドと、愛おしい我が子たちへ贈る『For Sons』サイドの二本立てとなる力作。そのいずれもが竹内 晴美と言う才能と、音楽への情熱に満ちた素晴らしい内容です。前者の「A1. 河童のあやまり証文」は義理の姉でもある日本舞踏家、泉舟紅の創作舞踏のために書かれた楽曲ながら、その美しい郷愁感に満ちた甘美なテーマを軸に、フリージャズの手法を用いつつ仕上げられた15分にも及ぶ大作。まさに和スピリチュアルジャズの名曲と言える1曲です。後者『For Sons』サイドは、優れたオリジナル曲とディズニー映画の主題歌/挿入歌のカヴァーという構成で、軽やかさと粋なフィーリングがマッチした、こちらも素晴らしい仕上がり。アタック感の強いピアノの音色がグルーヴィーなラテンジャズ「B1. For Sons」、一聴で耳に残るメロディラインに非凡さを感じさせるボサジャズ「B4. Mother's Dream」の2曲の自作曲は竹内晴美の作曲家としての才能、バックを支えるベースの武内俊介、ドラムの小津昌彦の卓越した演奏が光る感動的な名演です。またお馴染みの「B2. 星に願いを [When You Wish Upon A Star]」、「B3. いつか王子様が [Someday My Prince Will Come]」、「B5. ラ・ラ・ルー [La-La-Lu]」などのカヴァー曲で聴かせる小粋な演奏からは母としての優しさ、家族愛に満ちたフィーリングがしかと伝わり、本作が”ジャズ”というキーワードを超越し、美しいメロディを愛する全てのリスナーに届くであろう潜在的な魅力を合わせ持つことを示しています。
本作は、当時のリリースが武内俊介氏の自主レーベルからの極少枚数の発売であったため希少性の非常に高い作品です。ただ、竹内氏自身がプロの録音技師であったことから、インディ作品にありがちなサウンドのチープさは皆無で、その美しい録音も合わせてお楽しみいただけます。幼い愛息の写真が使用されたジャケットも慈愛に溢れ、その素晴らしい音楽とともに楽しんで頂ける事でしょう。
● 世界初復刻/正規再発
● オリジナルのマスターを使用した最新のアナログ盤用リマスター音源を使用。盤は国産プレス=東洋化成社製
● オリジナルに忠実なA式(ティップオン)仕様の見開きジャケットでの復刻/帯/解説付き
● 解説は尾川雄介氏(UNIVERSOUNDS)が担当
竹内 晴美 (Harumi Takeuchi):
静岡県浜松市を拠点に活動した女性ピアニスト/作編曲家。映画『砂の器』の音楽で知られる名ピアニスト菅野光亮氏に師事し、5人の子供たちの母親として日々を送る傍ら、精力的な演奏活動を行い地域の音楽文化の普及に功績を残す。1983年に自主制作で残した遠州に残る伝説に根ざした和の情緒とスピリチュアルなフィーリングが融合した傑作『河童のあやまり証文/For Sons』はその音楽性の高さと希少性から知る人ぞ知る和ジャズの名盤として名高い。
Track Listing :
A1. 河童のあやまり証文 [Kappa No Ayamari Shoumon]
B1. For Sons [フォー・サンズ]
B2. 星に願いを [When You Wish Upon A Star]
B3. いつか王子様が [Someday My Prince Will Come]
B4. Mother's Dream [マザーズ・ドリーム]
B5. ラ・ラ・ルー [La-La-Lu]
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竹内 晴美 (Harumi Takeuchi) : 河童のあやまり証文/For Sons (LP/with Obi)