year/2006 (org.1976)
country/Japan (org.US)
初回完全限定生産
『
Strata-East』の創設者のひとりであり中心人物
Stanley Cowellの一大意欲作。アフリカ系楽器とソウルフルなヴォーカルをフューチャーしたアフロ・ジャズの傑作。
75年に録音された本作は、内省するナイーヴさとアフリカ民族志向と大衆に向けたメッセージ性が絶妙に均衡したCowellの活動のピークともいえるのが今になってわかる。総勢13名(
Marioon Brown、
Jimmy Heath、
Billy Higgins、
Bill Lee等...)に及ぶ演奏者たちが繰り広げるアフロ・スピリチュアル・ミュージック。コラやムビラといったアフリカ伝統的な民族楽器が絡む音楽は、ジャズの領域を越えている。
冒頭から感動的な大名曲「Trying To Find A Way」。浮遊感あるスペーシーなアープ・シンセと繰り返すパーカッションのうねり。暖かく優雅な男女ヴォーカルのメロディーが心に響き渡る極上の音楽。Cowellの他の作品にも収録されている「Travelin' Man」はムビラの官能的なイントロから始まり、自由を求めて旅をする黒人の魂を歌っている。
冒頭「Trying To Find A Way」で行くべき道、尋ねるべき故郷を探し求めながら、Cowellはソウル、西アフリカ民族音楽、合衆国南部の黒人伝統音楽、ブルースそしてカリブ音楽という異なる音楽を探しているようであり、それは黒人の全歴史をも探しているようにも感じる。アフリカ回帰がただの回帰に終わらず、アメリカ黒人同胞に向き直って語りかけているところまで消化していることが本作の限りない価値であろう。
1. Trying To Find A Way
2. The Gembhre
3. Shimmy Shewobble
4. Parlour Blues
5. Thank You People
6. Travelin' Man
7. Lullabye
*オリジナルLPジャケットを忠実に再現した『見開きW』紙ジャケット仕様
*アナログ的な音の良さを活かした、本リリースのための新マスタリング(一部最新マスターを使用)
*初回完全限定生産
Spiritual Jazz /
Jazz /
Afro