year/2012
country/Japan
label/
Black Smoker Records (BSMX-039)
「Black Smoker Records」のMix CDシリーズ最新作は、Killer-Bongによる驚異的なジャズミックス『Sax Blue』。
ヘッドファンを使わず、楽曲に強烈なダブ/エフェクトを施しながら紡いでいく、スモーキーかつフリーキーなそのワン&オンリーなKiller-BongのDJスタイルで、"ジャズ”をコンセプトに制作された本作。最早既存のMix CDの枠組みを遥かに越え、所謂"ジャズ”なミックスCDより"ジャズ”の本質を捉えた革新性に満ちた作品になっている。美しく温かなローズ、ベースの織りなすメローな響きから強烈なダブ/ループで、モダンジャズ、スピリチュアル・ジャズ、ジャズ・ロック、スウィング、ドラム&ベース、ジャズファンク、ジャズサンバ、ブレイクビーツ・ジャズ、ハウス、ヒップホップと、あらゆるサウンド/グルーヴが"ジャズ”をコンセプトに紡がれていく74分。
『ジャズをスピンしているのではない、ジャズをプレイしているのだ。』KILLER-BONG によるDJ MIX。
KILLER-BONGは実はとてもポップなアーティストだ。ヘッドフォンをつけず、ダビーで破壊的なエフェクトを駆使しながら、予測のつかないフリーキーなミックスを繰り広げる、あのDJを体験したことがあるリスナーならば知っているはずだ。それは、あまりにも自由で、抽象的で、眩暈のするような体験だけれど、同時にそのプレイはセクシーで、夜に集うダンサーたちを濡らし、楽しませ、ぶっ飛ばせる。そこには、歓待の精神がある。グッチ・メインからスタートした、ある夜はハードコアだった。また、混沌としたエフェクトの渦の中で、ジャザノヴァやディアンジェロをスピンした、あの日の夜はソウルフルだった。自身のオリジナル・トラックだけでやり切った別の夜はずば抜けてクレイジーだった。そして、このMIXCDはジャズだ。自分の曲を一切使っていない。もちろん、ヘッドフォンを使わないで録音したのだろう。ドラムンベース 、モダン・ジャズ、ボッサ・ジャズ、スピリチュアル・ジャズ、フュージョン 、フューチャー・ジャズ、ポスト・ダブステップ、ありとあらゆるジャズが飛び散っている。KILLER-BONGはここでジャズをスピンしているのではない、 ジャズをプレイしているのだ。いつも通り、セクシーに、ハードコアに、ソウルフルに、そして最高にクレイジーに!
sub category - Dub - MIX-CD