year/2012
country/UK
label/Universal Sound (BR5218)
Gilles Peterson監修のボサ・ノヴァ・コンパイル・シリーズで一躍世界中の注目を浴びたUK Soul Jazz Recordsが、満を持して挑むオリジナル・ボサ・ノヴァ・アルバムのリイシュー・ワーク始動。
60年代初頭、ボサ・ノヴァ・セッションの温床と言われた夜の歓楽街「ベッコ・ダス・ガファーハス」で頭角を現したピアニスト・ルイス・エサが、エルシオ・ミリート、ベベートと組み、高尚なモダン・ジャズ・ピアノ・トリオの手法を用いてボサ・ノヴァを昇華させた。そのオリジナル・グループとして伝説的存在となるのが、このTamba Trio。彼らの演奏に衝撃を受けたフォロアーにより、以降60年代半までにリオ/サンパウロに数多くのピアノ・トリオによるボサ・ノヴァが生まれ群雄割拠する時代を迎えることとなるが、まさにそのパイオニアとして、永遠に語られるのがTambaである。
1962年に鮮烈レコード・デビュー。その翌年、同じくPHILIPSからリリースされたセカンド・アルバムが、本作「アヴァンソ」だ。"イパネマの娘" "ソ・ダンソ・サンバ" といったA.C.ジョビンのボサ・ノヴァの言わば「スタンダード」から、ホベルト・メネスカル(A3,B4)、ドゥルヴァル・フェレイラ(A5,B5,B6)といった、後にジャズ・サンバ・セッションで多くカバーされる傑作曲の数々を、流麗でタイトなタンバ流アンサンブルで表した完璧なサウンド。そしてヴォーカル・ユニットとしての顔も持つタンバが綴る怪しげなコーラス・ワークで彩るアクセントも相俟って、夜のリオを疾走するようなスタイリッシュな残響が、究極のグルーヴィ・ジャズとしての要素を湛えているのは他でもない。
そして何といってもA2"マシュ・ケ・ナダ。当時気鋭のSSWだったジョルジ・ベンの象徴曲をいち早く取り上げたことも意義深いが、あの「NIKE」のCMソングで使われた同曲のオリジナル・バージョンが、実はこのテイクであることは有名。永遠に語り継ぐべきボサ・ノヴァ・クラシックスの金字塔を、SOUL JAZZならではのボックス仕様スペシャル・パッケージで送る渾身の復刻!!
A1. Boranda
A2. Resolução
A3. As Mesmas Histórias
A4. Aleluia
A5. Canção da Terra
A6. Zambi
B1. Reza
B2. Arrastão
B3. Requiem para um Amor
B4. Chegança
B5. Canção do Amanhecer
B6. Em Tempo de Adeus
sub category - Bossa Nova - Jazz Samba - Jazz