year/2000s

country/Japan

label/Contrax (CTXM-021)

横浜ヒップホップDJ界（所謂玄人的に）には数多くDJは存在する。DJ Kenta、DJ Minoyama、DJ Kohno、DJ Tacに代表され、港町ならではの脈々と受け継がれるDJの繋がりが有る。それは言葉では説明できず、各自のDJ PLAYを聴き合い共鳴し関係が築かれていく、まさに横浜のグルーブである。そのグルーブのど真ん中にDJ Tohは存在する。すでに在るものを用いて再び新しいものを創生するニュアンスの「MUSH UP VIBES」と名づけられた今作は、この1枚で作品として長く楽しめるまさにDJ TOH仕様の逸品である。

サルサの空気感から軽快に滑り出し、頭から捻りあるD-Stylesでロックされる。絶妙なMIXによるグルーブに乗り、A.T.C.QのClassicからHerb Alpertへの展開に思わず唸ってしまう。風に吹かれる都会の男のロマンすら感じつつ、楽曲の心地よいBPMに揺られながらしっぽりと夜が訪れる。Pete Philly & Perquisiteの名曲が琴線に響き渡り、MIXされるグルーヴはヒップホップ・クラシックへと。それはまるでNY/BrooklynエリアからUPTownのPartyへ向かう車内、期待に胸躍る高揚感へと導かれていく。後半もMas Que NadaやU Gotta BeなどのBig Tuneも、今作の一つのピースでしかないと感じれる仕上がり。
Reggae Vibesへと変容し「Keep Smiling」とメッセージを投げられ終焉へと向かっていく...。

新旧織り交ぜて展開されるMIXは、まさにマッシュアップされた極上のCDとなっている。ヒップホップDJというより「オール・ジャンルに展開するDJのヒップホップ解釈」といった表現の方がふさわしく感じされる選曲と展開は、ヒップホップ・リスナーはもとより、幅広いリスナーに聴いて欲しい好内容だ。




DJ Toh

1992年DJ活動を開始し、翌年にはケツメイシのバックDJとしても活動を共にする。その後バックDJをDJ KOHNO氏に譲り、2001年に単身 New Yorkへ移住する。単身海を渡り、2ヵ月後にはNYラウンジMaaaatの毎週土曜日のチーフDJに任命。1年後には 毎週月曜 Brooklyn「5apot」:毎週水曜日 NY「8th Ave Garden」にてレギュラーDJの座を獲得。DJTOH（謎の東洋人）のDJ PLAYは次第に話題となりレコードレーベル「MCA」や大手ファッションブランドが主催するイベントでDJとして招かれる。

しかし2003年にカリフォルニア州CHICOへ移住。その半年後に行われた全米MIX DJコンテストで準優勝の座を獲得する。HipHop専門局である club96.7にスカウトされ毎週火曜日21:00-22:00と毎週土曜日22:00-24:00のノンストップMIXをとして担当した、もちろん東洋人初の抜擢である。ラジオDJと平行して大型クラブ毎週火曜日LASSALES/毎週金曜日BRICK WORKSにてレギュラープレイを兼任した、氏のDJ PLAYは、人種、宗教、年齢問わず聴く者を魅了するセンス、技術、キャリアを兼ね備え2004年帰国。某FMラジオ局のDJをこなす傍ら、クラブDJ活動も再開し行動力と比例した音楽知識や選曲の
懐の深さが各地で評判を得て、MUSIC MANとしての地位を確立した。

柵の枠に囚われずフレキシブルな活動をするDJである。




sample 1 - sample 2 - sample 3

1. Salsa Scratch / Rob Swift feat Bob James & D-Styles

2. Dirty Old Bossa Nova / Visioneers

3. How We Do / L.

4. I Lost My Suitcase In San Marino / Dadamnphreaknoizphunk

5. Can I Kick It ? / A Tribe Called Quest

6. Rise / Herb Alpert

7. The Village Calling / Regal

8. Music In My Mind / Jazz Liberatorz

9. Time Flies / Pete Philly & Perquisite

10. Brain / Jungle Brothers

11. Player's Ball / Out Kast

12. A Little Spice / Loose Ends

13. Happy People / R. Kelly

14. Lovely Day / Bill Withers

15. Change The World / Erick Clapton

16. Canto De Ossanha/ Jurassic-5

17. Cleva / Erykah Badu

18. Bossa For Bebo / Flow Dynamics

19. Mas Que Nada / Sergio Mendes

20. U Gotta Be / 2 Worldz

21. Away / Kevin Lyttle

22. Celebration / Arif Cooper

23. Keep Smiling / Gabor Szabo

24. Goodbye Forever / Kero One feat Ben Westbeech









sub category - R&B - MIX-CD