year/2012
country/UK
label/Universal Sound (USLP45)
ブラック・ジャズを語る上で外す事の出来ないデトロイト出身のドラマー、Roy Brooks。60年代にはホレス・シルヴァー・コンボ、スタンリー・タレンティン、ユセフ・ラティーフ、チャールズ・ミンガスなどのバンドに参加し、腕を磨く。地元デトロイトのTRIBE諸作、さらにマックス・ローチのM'BOOM(THCD-184)に参加。そしてMUSEに残した『The Free Slave』もシピリチュアルな名盤として名高い。
そんな彼の最高傑作として孤高の輝きを放ち続ける『Ethnic Expressions』と同じく、超マイナー・レーベルIM-HOTEPから発表された最後の秘宝がこの『Black SurvivalL』だ。『Ethnic Expressions』がレア・グルーヴの観点から評価されるのに対し、この作品はまさしくブラック・スピリチュアル・ジャズの真の姿を映し出す。サブ・タイトル”"The Sahel Concert" At Town Hall”とあるとおり、こちらもライヴ・アルバムであるが、その深度はそれ以上のもの。美しきブラック・スピリチュアル・ジャズの世界を堪能できる。
参加メンバーはReggie Workman(b)、Joe Bonner(p)、Cecil Bridgewater(tp)、Sonny Fortune(as)といった、『Ethnic Expressions』とほぼ同じメンツ。錚々たるブラック・ミュージシャンを従える。そして本作ではあのDee Dee Bridgewaterが参加している。本作はアナザー・サイド・オブ『Ethnic Expressions』ではない。ブラック・スピリチュアル・ジャズの最終到達地点のひとつである。
A1. Black Survival
A2. Black Survival - Here And Now
A3. Sahel
B1. Relief
B2. Black Survival - Prologue
sub category - Spiritual Jazz