サディスティック・ミカ・バンド : 黒船 [100% Pure LP] (LP+7”/with Obi)

PROT-7407/9

  • サディスティック・ミカ・バンド : 黒船 [100% Pure LP] (LP+7”/with Obi)
[2LP] サディスティック・ミカ・バンド : 黒船 [100% Pure LP] (7inch付属)

■ Label: Universal Music (ユニバーサル・ミュージック)
■ Catalog No: PROT-7407/9


日本の風景と歴史を、ファンクの躍動と組曲の広がりへ。サディスティック・ミカ・バンド (Sadistic Mika Band)の1974年作『黒船』を、45回転2LPの100% Pure LP仕様で復刻。六人の演奏とスタジオでの創意を伝える本編に、ボーナス7インチも付属。


東西の出会いを、六人のロックで描く


1974年11月5日に発表されたサディスティック・ミカ・バンド (Sadistic Mika Band)のセカンド・アルバム『黒船』。加藤和彦 (Kazuhiko Kato)と松山猛 (Takeshi Matsuyama)が組み立てた構想を、Chris Thomas (クリス・トーマス)のプロデュースで作品にしました。加藤のギターと歌、ミカ (Mika)のヴォーカル、高中正義 (Masayoshi Takanaka)のギター、小原礼 (Rei Ohara)のベース、高橋幸宏 (Yukihiro Takahashi)のドラムに、キーボードの今井裕 (Yu Imai)が正式加入。六人のアンサンブルが、歌、リズム、組曲のそれぞれへ広がります。

タイトルが重ね合わせるのは、黒船来航という史実と、海外のロックを受け止めた日本のバンドの姿。松山は詞の制作にあたり、日本と海外の品物や人々との出会いを想像し、出島の日常、日本の四季や台風までを織り込もうとしたと語っています。前作の宇宙的なイメージから、土地と歴史を持つ風景へ。海外のプロデューサーとともに、その日本の景色をロックのアルバムとして送り出す試みでした。

東芝EMI第1スタジオでの録音では、演奏だけでなく音響にも実験を重ねました。新田和長 (Kazunaga Nitta)の回想では、完成時の帯に録音300時間と記した一方、実際には600時間を費やしたといいます。

「タイムマシンにおねがい」から始まる時間の旅


松山の詞と加藤の曲による「タイムマシンにおねがい」は、本作へ入るための親しみやすい入口。恐竜のいた時代、映画とダンスが彩る時代、鹿鳴館の風景へと、歌の中で時間を飛び越えます。異なる時代を一曲へ並べる発想は、史実と現代のロックを重ねるアルバムの構想にも通じるもの。広い歴史を扱いながら、聴き手を身構えさせない軽快なポップ・ソングとして伝えるところが魅力です。


冒頭の「墨絵の国へ」も、制作の発想を知ると興味深い一曲。当時のディレクター、新田によれば、加藤の歌に重なる高橋の朗読は左右で別々に録音され、歌とのタイミングもずらされています。「何かが海をやってくる」を経て、歌と物語が次の組曲へ進む並びにも注目したいところです。


三つの日付をたどる「黒船」組曲


本作の中心となる「黒船」は、「嘉永6年6月2日」「嘉永6年6月3日」「嘉永6年6月4日」という三曲で構成されるインストゥルメンタル。歌詞で説明する代わりに、六人の演奏で場面を展開する部分です。タイトルの日付とともに三曲を続けてたどると、歌もののアルバムとは違う時間の流れが生まれます。

とくに「黒船 (嘉永6年6月4日)」について、新田は今井の鍵盤、高橋のドラムの入り方とフィル、高中のギターを挙げています。鍵盤からドラム、ギターへと演奏が展開するところは、参加者の役割が音楽の中で具体的に見える聴きどころ。プログレッシヴ・ロックの広がりを持つ組曲が、ファンクやポップな歌と同居している点にも、本作の幅が表れています。


「どんたく」と「塀までひとっとび」、暮らしの側へ


「どんたく」の背景にあるのは、松山が想像した出島を行き交う人々と、彼らの休日。大きな歴史を掲げるだけでなく、その時代に暮らす人の気分へ目を向けた曲です。タイトルが持つ土地の響きと、踊る身体へ向かうファンク・ロックの感覚を一緒に味わえる選曲。「よろしくどうぞ」のチンドン屋風の演奏とも並び、日本の街の景色をバンドの音へ持ち込む楽しさが伝わります。後者のサックスは今井が担当し、一発録音で収められたことも新田が証言しています。


「塀までひとっとび」は、林立夫 (Tatsuo Hayashi)の詞と小原の曲による一曲。加藤と松山の組み合わせとは別の創作が、アルバムに新しい表情を加えています。言葉の反復や響きを楽しむ詞と、ファンク・ロックの躍動を入口に聴きたい曲。1975年にRoxy Music (ロキシー・ミュージック)の英国ツアーへ参加した際には、BBCの番組でも披露されました。本作の音楽が海外のステージへつながったことを伝える代表曲のひとつです。


四季と別れまでを収めた、アルバムの余韻


「四季頌歌」では日本の季節へ、「颱風歌」では人の力を越えた自然へと題材が広がり、最後は「さようなら」で本編を閉じます。「颱風歌」の作曲は加藤と小原の共作。歌と組曲、街の賑わいと自然の景色を一枚へ並べた構成を通して聴くと、代表曲だけでは捉えられない全体像が見えてきます。英国ではHarvest (ハーヴェスト)、米国ではCapitol (キャピトル)から『Black Ship』として発売された本作は、日本語と日本の風景を携えたロックが海外へ向かった記録でもあります。

45回転二枚組と、二曲のボーナス七インチ


今回の100% Pure LP版は、2023年にオリジナル・アナログ・テープから192kHz/24bitで転送したファイルに由来する最新96kHz/24bit WAVマスターを採用。本編を45回転二枚組に収め、無着色ヴァージン・ヴィニールの180g重量盤をメタルマスターからプレスしています。メタルマスター・プレスは、通常の製造工程にあるメタルマザーとスタンパーを省き、メタルマスターから直接プレスする方式。45回転で各面の収録時間を短くする二枚組は、音溝の長さと間隔に余裕を持たせる構成です。シリアル番号入り1,000枚限定で、見開きコーティング・ジャケット、特製軟質ヴィニール外袋、歌詞・解説を備えます。

付属七インチには、1973年にシングルで発表された「ハイ・ベイビー」と、本作のセッションで録音され、後にベスト盤へ収められた「お花見ブギ」を収録。この七インチも無着色ヴァージン・ヴィニールですが、重量盤およびメタルマスター・プレスの仕様は本編二枚のLPが対象です。アルバムの構想と演奏をじっくりたどりながら、前後の制作へも耳を広げられる再発盤です。

Personnel


加藤和彦 (Kazuhiko Kato) - Guitar, Vocals
ミカ (Mika) - Vocals
高中正義 (Masayoshi Takanaka) - Guitar
小原礼 (Rei Ohara) - Bass
高橋幸宏 (Yukihiro Takahashi) - Drums
今井裕 (Yu Imai) - Keyboards, Saxophone
Chris Thomas (クリス・トーマス) - Producer

Track List


2LP
A1 - 墨絵の国へ
A2 - 何かが海をやってくる
A3 - タイムマシンにおねがい
B1 - 黒船 (嘉永6年6月2日)
B2 - 黒船 (嘉永6年6月3日)
B3 - 黒船 (嘉永6年6月4日)
C1 - よろしくどうぞ
C2 - どんたく
C3 - 四季頌歌
D1 - 塀までひとっとび
D2 - 颱風歌
D3 - さようなら

付属7inch
A1 - ハイ・ベイビー
B1 - お花見ブギ


試聴 (Listen)



試聴は配信版です。付属7インチの「ハイ・ベイビー」「お花見ブギ」は含まれません。


■商品詳細


・Artist - サディスティック・ミカ・バンド (Sadistic Mika Band)
・Title - 黒船
・Label - Universal Music (ユニバーサル・ミュージック)
・Catalog No - PROT-7407/9
・Country - JAPAN (日本)
・Year - 2026
・Release Date - 2026年7月29日
・Original Release - 1974年11月5日
・Format - 2LP + 7inch (アナログ盤 / 総3枚 / 本編2LPは45rpm・180g重量盤)
・Edition - 100% Pure LP / 1,000枚限定 / シリアル番号入り
・Color - Uncolored Virgin Vinyl (無着色ヴァージン・ヴィニール / 付属7inchも無着色)
・Packaging - 見開きコーティング・ジャケット / 特製軟質ヴィニール外袋 / 歌詞・解説付き
・Genre - Japanese Rock / Progressive Rock / Funk Rock (日本のロック / プログレッシヴ・ロック / ファンク・ロック)
・Barcode / JAN - 4988031859346

12,100円(税込)

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