Tru Thoughts / TRULP320 / 2015
2018年にはJAZZ FMの“Soul Act of the Year”を獲得、ジ・インターネットやカマシ・ワシントンのオープニングアクトも務め、ロバート・グラスパーが結成したバンドR+R=Now の新作に参加するなど、名実ともにLAジャズ〜ネオ・ソウル屈指の人気バンドと言えるムーンチャイルド。彼らが大躍進するきっかけとなった2014年の重要作『Please Rewind』。
収録の「The Truth」は、ジャイルス・ピーターソン監修の『Brownswood Bubblers』シリーズにも収録され世界的に大ヒットとなったライブでも定番の大人気曲。
彼らは本作以降、シーンでの評価を高め、その後リリースした2017年の『Voyager』と2019年の『Little Ghost』ではビートメイクやアレンジがどんどん尖っていき、ネオソウルの色は徐々に薄くなりながらも、ムーンチャイルドらしさをどんどん濃縮させ、オリジナリティを高め、ムーンチャイルドのシグネチャーはシーンで認知されるようになった。その音楽性の本質は初期の時点で完成されており、この『Please Rewind』を聴けばそのことがはっきりと確認できる。彼らが、2010年代のネオソウル/Jディラ・インスパイアの中でも最も個性的なグループのひとつであることを示す重要作となっている。(k)
-Track LIst-
01. All the Joy
02. The Truth
03. Don't Wake Me
04. Nobody
05. More Than Ever
06. Just a Minute
07. Winter Breeze
08. I'll Make It Easy
09. Please Rewind (Interlude)
10. Moonlight