year/2019
country/Italy
label/LES GIANTS (LES002)
※全世界300枚限定!!
再評価高まるブラジルの知られざるインディー・ミュージックの最高峰!
あのジスモンチとも親交の深い鬼才パーカッショニスト、マルコ・ボスコが 1983年にリリースした初となる自身名義作が初のLPリイシュー。
サンパウロ出身のプロデューサー/パーカッショニストとしてエグベルト・ジスモンチ やレイラ・ピニェイロを支えたというマルコ・ボスコ。一時期日本にも滞在し、自身の バンドであるグルーポ・アカルーで山本剛と録音するなど、日本にもなじみの深い音楽 家だが、そのグルーポ・アカルーを解散したのち、初めてリリースした自身名義作品が 本作『METALMADEIRA』である。
当時のブラジルではメジャー会社からの過度な干渉を避け、インディペンデント・レー ベルから自身の音楽性を存分に発揮した作品をリリースするミュージシャンが一般化し つつあった時期で、本作も同様にマイナーなレーベル「Arco Iris Empreendimentos Artisticos」からリリースされたもの。タイトルは「Metal = 金属」と「Madeira = 木」を掛け合わせた造語で、マルコが自身のパーカッションのほとんどがこの 2 つの 素材から成り立っていることから着想を得たのだという。
カリンバを中心としたスピリチュアルなオープニング "Metal I" を筆頭に、同時期の ジスモンチにも通ずるスペーシーなインストゥルメンタル "Metal II" など DJ にも人 気のトラックを収録した Side-A は、楽曲名からもわかる通り、金属の楽器を中心にし た演奏を収録。一方の Side-B は、MUSIC FROM MEMORY のコンピレーション『OUTRO TEMPO: ELECTRONIC AND CONTEMPORARY MUSIC FROM BRAZIL, 1978-1992』にも収録され たルリ&ルシーナをフィーチャアした "Madeira II" を筆頭に、木製のパーカッション と歌声をメインに、ときに自然音なども交えたアマゾンのごとき神秘さをたたえたト ラックが並ぶ。その個性的な内容と確かな音楽性はもちろん、マイナーレーベルからの リリースということもあり、当時のオリジナル盤は実に貴重で、近年高値で取引されて いる状態であった。
今回のリイシューはまさに待望なわけだが、今回はそれだけでなくマルコ・ボスコ自身 が手掛けた未発表曲2曲を収録という嬉しいボーナスもあり。再評価高まるブラジルの 知られざるインディー・ミュージック、器楽音楽のなかでも、いま最も聴かれるべき一 枚と言えるだろう。
A1-1.Metal I
A1-2.Metal II
A1-3.Metal III
A1-4.Metal IV
A2-1.Electric Wood III
B1-1.Madeira I
B1-2.Madeira II
B1-3.Madeira III
B1-4.Vinheta Madeira
B1-5.Medeira IV
B2-1.Electric Wood I
https://youtu.be/_IUsqWtyqRI