year/2019
country/Japan
label/
Soul Garden Records (SG-067)
*重量盤、125枚限定カラーヴァイナル
アフロビートの祖、Fela Kuti スタイルを継承する日本唯一のアフロビートバンドJariBu Afrobeat Arkestra の5枚目のアルバム ”New World" がアナログLPで登場!
ファンキー・アフロ “New World”、パワーとスピード感を併せ持つ”Icy Road”, “Thunderbolt”、日本の伝統歌を巧みにアレンジした “Sakura Sakura”など全6曲を収録。
* Recommendation
重なり絡み合いうねるリズムの反復、高揚とダイナミクス。ナイジェリアと西アフリカのビート感がJBからジンジャー・ベイカーまでを取り込んだ多様で雑食のアフロビートは、70年代に生まれて以来、ここ10年はブラック・ルーツの様々な音、例えばヒップホップ、カリブ、ジャズ、ハウスなどが常にコラボを仕掛けてきているほど、今最高に魅力的な動きに満ちている。
日本のアフロビートのトップを走るJariBuはその10年の活動での数度のフジロック出演やヨーロッパ・ツアーなどの現場を通して作り上げられたリズムの大きな「うねり」が強力にオーディエンスを魅了してきた。
その最新版"NEW WORLD"のLPが11月16日にリリースとなるのだ。とにかく大きなリズムの波の上に管の疾走感が重なり強力なエネルギーが放射されている。フェラ・クティの70年代初期の作品のようなスピード感が、時にメロディアスな、時にクールネスに満ちたソロやアンサンブルの色彩感で満たされてとても魅力的。
アフロビートに対するレスペクトと今の時代の色、そして3曲目のような日本とカラーを取り込んだ曲まで、まさにタイトルの通り、アフロビートを自らが生きている今の新しい世界でいかに響かせるかというチャレンジをさらっと組み込んでいる。タイトル曲の1曲目が盤から耳に飛び込んでくる瞬間はとてもわくわくする。
先日CDリリースのパーティーでライブを聴いたが、強力な躍動感の中、ヒップホップ、ハウス、ビバップ、アフロと異なったマナーのダンサーがJariBuの音のうねりに自身を投じていたのがとても印象的だった。それは大きなグルーヴとスピード感という直接身体を動かすヴァイブと、様々に感覚を刺激するカラフルなサウンドやアレンジの多様さ魅力なのだと思う。この作品を軸にこれから始まるだろう様々なコラボも聞いてみたい。
[伊藤嘉章 aka mofongo]
ジャリブの新作『New World』を聴かせていただきました。トレンドに左右されない強靭な体幹。これからも更にストイックに筋肉質にミニマルに、自分だけのグルーヴを獲得するまでこの旅は続くのでしょう。"どこを切っても"スタイルでどこまで聴かせられるか。ダンスミュージックの本質に近づき、その謎にジャリブならではの答えを突き付けて欲しいです。
[黒田大介(kickin)]
* JariBu Afrobeat Arkestra
日本で唯一 Fela Kuti 様式を継承する正統派アフロビートバンド。2006年結成。
過去2回(2009年及び2014年)Fuji Rock Festival に出演している。
アナログ・アルバム ”MEDIACRACY” (2012年1月)及び”JARIBU” (2014年6月)はドイツの名門 Tramp Records より全世界に向けてリリース。また、2015年には韓国、2016年にはフランス・スペイン・ツアーを成功させるなど世界からも注目を集める。
その後も7インチシングルを中心にリリースを重ね、2019年7月に通算5枚目となるアルバム "New Wolrd" をCDでリリース。
(Side A)
A1. New World
A2. Icy Road
A3. Sakura Sakura
(Side B)
B1. Thunderbolt
B2. Last Embouchure
B3. P.I.L.