SELVA DISCOS/OMSD006LP
ブラジル産バレアリック/エクスペリメンタルの最高峰!!
フェルナンド・ファルカォンの2タイトルが初復刻。
1968年に軍事政権下のブラジルを離れパリへと拠点を移し、音楽や造形 芸術などを学んでいたフェルナンド・ファルカォン。なかでも義理の父であっ た造形作家でインスタレーションのアーティストの François-Xavier Lalanne からは大きな影響を受け、水の流れにインスパイアされたというビリンバウ を水平にしたような創作楽器 = バラウエ (balauê) の制作などは彼の指導 によるものであったと言われている。そんな音楽的な背景を持つフェルナン ドが 1979 年にパリで録音したのが本作『MEMORIA DAS AGUAS(水の記 憶)』である。
全体としてはアンビエント、実験音楽的な作品ながら、ライブラリー・ジャズ のような仄暗さ、アフリカのリズムが持つ躍動感、クラシック音楽の洗練と いった要素が混在。その唯一無比な音楽性はカテゴライズ不能だが、透徹 した世界観や全体を通じての完成度が非常に高いこと、また "Amanhecer Tabajara (À Alceu Valença)" などバレアリック的な感覚を持つ楽曲も多く 収録されていることも相まって世界中のレコード・コレクター、DJ が探し求 める一枚として知られていた。
近年続々と復刻の進むブラジルのバレアリック~エクスペリメンタルもののなかでも、もっとも復刻の望まれていた一枚と言っても過言ではないだろう。ブラジル音楽の正史には決して登場しなかった、知られざる至宝の全貌がついに明らかになる。 (k)
A1. Memória Das Águas
A2. Amanhecer Tabajara (À Alceu Valença)
A3. Ladeira Dos Inocentes
A4. Revoada
B1. Mercado (Gravado No Mercado Tanger)
B2. Curimão (Sons Onomatopaicos E Folk Da Guiné)
B3. Solito (Solo De Balauê)
B4. Danado Cantador (Balauê, Orquestra E Declamação) (À Fagner)
https://youtu.be/MOLkXD6NFwo