year/2001 (org. 1973)
country/Japan (org. Sweden)
label/celeste
スウェーデンが誇る国民的シンガー、Alice Babsが73年にストックホルムの名門スタジオで吹き込まれた逸品が世界初CD化。
本作のサポートするオーケストラは、スウェーデンを代表する名うてのメンバーばかり。ピアノ/ハープシコード/アレンジを担当するニルスの好サポートも注目である。アルバムの目玉は勿論「Been To Canaan」である。Carole Kingの作品であるが、こののヴァージョンも間違いなくエヴァーグリーンな名曲。ガット・ギター、ファンキーなベース、乾いたコンガ、美しくこみ上げるメロディの最高カヴァー。MJQのジョン・ルイス/マーゴ・ガーヤン作「Song For The Dreamer」、Duke Ellington作「It Don’t Mean A Thing」のスウィング感もたまらない。「Flow Genty, Sweet Afton」はスコットランドの古揺でアメリカ産には絶対に味わえない暖かさと安らぎがある。Alice自身が引き語る「Hodgy」、Carole Kingのもうひとつのカヴァ「Tapestry」も聴き逃せない。
音楽一家に生まれた彼女の初レコーディングは15歳。1956年の32際を迎えたとき、より自らの歌を磨く為に音楽学校に入学。その後も渡米もし、勤勉で熱心な音楽活動をしていた。そこでDuke Ellingtonが偶然TVで出演している彼女を観て、即座に共演を申し出たのである(「Duke EllingtonーAlice Babs」を1963年に録音している)。Ellingtonが他界する74年まで、そのジョイントは続いたのである。さらには、本作を発表する73年。全米が注目する「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」にDuke Ellington楽団のヴォーカリストとして出演をしている。このときEllingtonが「Aliceは愛してやまぬ名歌手である」と語っている。
1. Song For The Dreamer
2. My Ship
3. Been To Canaan -
Listen
4. Flow Gently, Sweet Afton
5. Hodgy
6. Tapestry
7. It Don't Mean A Thing
8. How About A Blues
9. Checkered Hat
10. A Hundred Years From Today
11. Natural Affection
12. Say When